【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■プラス改定でも基礎係数の大幅アップは期待薄
2026年度診療報酬改定の本体改定率が+3.09%となった(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001620952.pdf)。近年の改定率と比較し、かなり高い改定率であり、関係者の相当な尽力があったことは想像に難くない。しかし、物価や人件費の高騰が続く厳しい医療経営環境を踏まえると、この改定率で安定経営や持続性を担保するには十分とは言えない。人材確保難や医薬品供給の不安定さなどの問題は根が深く、また、建築単価の高騰などで設備投資に消極的にならざるを得ない。このような苦境から脱却できるだけのインパクトは持ち得ていないだろう。
DPC/PDPS制度において、改定率は基礎係数の計算式に反映される=資料1=。
基礎係数の推移を見ると、この10数年間あまり変わっていない=表1=。改定率が低かったことを考えれば仕方ないかもしれない。では、26年度改定に大きな期待をしてよいだろうか。
基礎係数の計算式で用いられる改定率は、薬価等も含めた全体の数値である。12年度改定を例に挙げると、改定率は本体が+1.379%、薬価等が-1.375%、合わせて+0.004%であった=資料2=。資料1を見ると、この+0.004%が基礎係数の計算式に用いられていることが分かる。なお、資料2の改定率の推移を見れば分かる通り、
(残り1695字 / 全2308字)
次回配信は1月21日を予定しています
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】


